いい人ぶるつもりは微塵もなくただ単純にいま一度みんなでちょっと考えてみたいことがあってさ!


無事に退院することができ、数日たちます。たくさんの退院祝いメッセージ、本当に本当に、ありがとうございました!
たったいまは、栃木県の実家に居ますが、近々、東京に行ったりまた実家に戻ったり。みなさまご存知の通り、落ち着きがない性格なものでして、ウロウロしています。
(みなさまに会いに行くでー!待っとってー!)


今回の記事は、退院したから、という訳ではなく、入院中もたまに外出許可が出て、外界をウロついた時に毎回感じることです。ずっと書かせて頂きたかった内容です。



足が不自由になって、病院の外に出てみた、わたしから、みなさんへ。
簡潔に申し上げますと、



「ヘルプマークのこと」
「歩きスマホをみんなで控えよう」


の2点であります!


「ヘルプマーク」については、
かなり認知度が上がってきているようなので、説明等は省略し、詳しくは以下添付したURLをご覧頂ければと思います。




ただ、ここで、わたしが申し上げたいことは、



"ヘルプマークを知って欲しい"
ということよりも、


"見えにくい、気付きにくい、身体的・精神的リスクを抱えて生活している人が、わたしたちが思っているよりもはるかに多く、共有している環境の中に存在している"

ということです。



なので、
「ヘルプマークを身につけた人を見かけたら、電車で席を譲って下さい。」
と申し上げたい訳ではなく、


「そういう人が、世の中には、思っているよりたくさん居る、という事実を、いま一度、認識して頂きたい」のです。
いま一度、認識し直せば、自然と身体が動くことだと思います。
なのでわたしは、いちがいに、席を譲れとは言いません。



見守って頂くだけでも、とても心強いものです。
優しい眼差しって、必ず相手に伝わります。
そんな、眼差しを向けて頂けること。
心の中で構いませんので「頑張れっ!」って言って頂けることが、本当に助けになり、頑張るチカラになります。


障害者が社会的弱者だとは、わたしは思っていません。おなじ人間、弱いも強いもそんな区分けは根本的に無いはずだと、わたしは思っています。


健常者だって、落ち込むことがあったり、凹むことがあったり。
障害者だからって、常に心が弱っている訳ではなく、そんなことは決してなく、みんなみんな、いっしょです。
なのでわたしは(あくまでわたしは)、自分は弱者だとは思ってないし、障害者だからって、電車に乗ったら当たり前のように席を譲ってもらえるとは、ハナから思っていません。(注:本当に座ることが必要な方もいます。)



フラフラヘロヘロに朝から晩まで1日を頑張り抜いたのであろうサラリーマンさんが座っていて、元気パワー200%の杖をついてる障害者のわたしが電車に揺られて立っている。
それで、わたしは、良いです。


だって、
お互い、「お疲れ様!だね」です。
お互い、「今日も頑張ったね」です。


ただ、それだけのことです。
太っている人が居て、痩せている人が居て、お年寄りが居て、若い人が居て、疲れている人が居て、元気いっぱいの人が居て、足が不自由な人が居て、足が不自由じゃない人が居る。
ただ、それだけのことです。


それだけのことだけど、
たまに、思い出そう。
本質にある、いちばん大切なことを。
お互いに、そのことを。ネ


うってかわって、
これはお願いにもなってしまい、とてもおこがましいのですが、


「歩きスマホをみんなで控えよう!」です。


何故かと言うと、
わたしは足が不自由になって、
瞬発的な動作が出来なくなってしまいました。
これは、手術によって、物理的に不可能になってしまった大きな「障害」のひとつです。
めっちゃ不便だし、いろいろ考え始まると不安も尽きません。



例えば、
走ることが出来なくなったので、
もし大地震がきたら?間違いなく逃げ遅れるだろう。
電話が鳴っていても、駆け寄って出ることが出来ません。
急な雨が降ってきても、走って避けることが出来ません。
うっかり鍋が沸騰して溢れそうになっても、素早く消しに駆け寄れない。



そして、

目の前に、真正面から、よそみした歩行者がスタスタと突っ込んできても、ひょいとよけることが、うまく出来ません。


他にも、
背後から呼ばれて、急に振り返るということも、何故かとても難しくなりました。(急停止という動作って、レベルが高い動作のようです。わたしの足は踏ん張りがきかなくなってしまったので非常に難しい。)


ヨコ、うしろ、ななめ、と言った歩行がすごく難しい。ちょっとコワイ。



まさか。
まさか、こんな動作まで、難しくなるなんて。ちっくしょー!
(はじめは、悔しくて悔しくて、そして情けなかった。かなり凹んだ。)



そんな訳で、自分であきらめなければならない動作がたくさんありますが、
歩きスマホだけは、他人にも協力して頂かないとならないし、申し訳ないけれど、わたしが急によけられないので、結局 相手にも怪我をさちゃうし、お互いに痛いのなんてホント悲しいし、痛いのイヤだし、だから、とにかく、みんなで、控えよう!ということなんです。


街を歩くとき、
人の動きに、ものすごーく敏感になりました。こんなに気を張って歩くことになるなんて!人生何があるかわからんですなぁ。
急に誰かが飛び出してこないか、前を歩いている人は突然 車線(歩道だから
車線とは言わない?笑)変更しないか、急に立ち止まらないか、急に振り返らないか、、、


それは、基本的に、わたしが気を張って気をつければ済むことなんですが、真正面から歩きスマホでハイスピードで歩いてくる人だけは、ごめん、ちょっと無理かも!
とにかく、わたし、急によけられないんですわー泣。



なので、せめて、「立ち止まりスマホ」にしよう!
下向いててもいいので、せめて、立ち止まって操作して下さいませー!
(あ、自転車乗りながらスマホやってるヤツは、論外!本気で処刑レベル!)



電車で席譲らなくて、全然いいから、歩きスマホだけは、せめて、みんなで控えよう!田舎の田んぼ道一本道で両脇田んぼで半径100m以内に人間わたししかいないよって場所なら、歩きスマホしてもいいですけど!虫とか鳥は居るけど、ぶつかる人間がそもそも居ないからぶつかりようがないんですけど!みたいな、うちの実家周辺、リアルにそんな場所ですけど!
わたしも、これからも、歩きスマホ決してやらないって、ここに、約束しますけど!と言いますか、歩くだけで一生懸命なので、歩きスマホなんてする余裕まったく無いっす!ですけど!笑


避けられるトラブルであるならば、お互いに、避けたいはず。
そのために、行動を、ちょっとだけ、変えてみよう。
これも、お互いに、ネ。
どうぞ、よろしく、ネ。





Rei.Kikuchi_ Re:Life

キクチレイの"リ・ライフ" ◻︎◻︎→ ▷ 一時停止ボタンを再生ボタンへ。 ふたつの四角を三角にしていく記録。 2018年秋より、骨肉腫サバイバー。

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