味噌ラーメンが食べたい、近況

グッタリ期を経て、
ずいぶんスッキリしてきました。
今日以降は、
骨髄抑制による白血球などの減少のため、感染症に気をつけて過ごしていきます。(無菌室 滞在ではない。)
もしお見舞いNGが出たら報告しますが、
今のところ、
ぜんぜん大丈夫そうだね、
との見解です。笑
ちょっと、浄化した気分です。

ポエムっぽくて、いつも自分でも笑える文章ですが、書きます。


このビョーキになって、
まずは化学療法がはじまりました。
すでに、
ずいぶんと考え方が変わってきました。
それは、言い換えれば、
「考え方を変えなければとてもやっていけない状況」であるから、
かもしれません。


ですが、思考を転換するスイッチの入れ方がわかってくると、面白くなってきて、そして、楽になります。とても。

まだまだではありますが、
物事の見方や捉え方が
今までと違った角度から見られるようになってきています。
たしかな感触が、少しずつあります。


なので、これは、

この上ない素晴らしい訓練だ

と思います。

むしろ、
これまで、
どんなに凝り固まっていたのだろうか…と。大変恥ずかしくなります。


化学療法の副作用のひとつに、
「味覚が変わる」と言うものがあります。わたしは妊娠の経験がないので、本来はわからない話ですが、おそらく「つわり」に似ているのではないでしょうか。
病院食は治療前はしっかり美味しく食べられていたんですが、日に日に食欲は落ち、野菜と汁とゼリー。
あとは、気持ちとしては、

味噌ラーメン食べたい。笑笑  


お腹は全くすいてないんですが、しょっぱいものを、一口でいいから口にしたい。笑
ふしぎですね。
(Dr.からは、"食べられそうなもので、食べたいものを、食べていい"と言われています。そして、矢野顕子さんの「ラーメン食べたい」がずっと頭で流れています。笑)

このとき、ふと思ったのです。

味噌ラーメンを食べたことがなかったら、味噌ラーメンを食べたいとは絶対に思わなかっただろうと。


当たり前のことを、当たり前にしみじみ思いました。

そして、

味噌ラーメンを食べたことがあるからが故に、今すぐには味噌ラーメンを食べられない、というストレスが生まれてしまったんだ。

とも。
さらに、なぜか、ふと、
「赤ちゃん」のことが浮かびました。赤ちゃんは、まだ知らないことが多いから、知っていく喜びや知ってしまったが故の怒りを感じていく。しかも、先入観なしに。なんて面白く、美しいことだろうと、思いました。
浄化していること、フレッシュなこと、先入観がないことが必ずしも良いと言いたい訳ではなく、

「固定概念がないおもしろさ」をたまには思い出したい、

と大人になってしまったわたしは、
こんな折に、しみじみ感じたのです。



ちょっとうまく言えないけど、
記録として、書かせてもらいました。


今回このように、
思考の転換の訓練できる大きなチャンスを頂いて、
強大なサポートまで皆さんから頂いて、

こんな贅沢は生涯ない

のではと思っています。
なので、訓練の成果をお返しするためにも、
もっと生きていなきゃ、と思います。

申し訳ないくらいに、
感謝しています。
みなさんへ、そしてこの出来事にも。
本当に、ありがとうございます。

photo by Tim Waker

Rei.Kikuchi_ Re:Life

キクチレイの"リ・ライフ" ◻︎◻︎→ ▷ 一時停止ボタンを再生ボタンへ。 ふたつの四角を三角にしていく記録。 2018年秋より、骨肉腫サバイバー。

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