化学療法についてと、多くの人に知ってもらいたいこと【みなさまへ】
(ヘビーな内容が続いていて、本当にすみません!)
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化学療法=抗がん剤投与のことです。
骨肉腫の場合、年齢や病状にもよりますが、抗がん剤はかなりキッツイ種類を使うようです。(それくらい、骨肉腫は高悪性だと言うことです。)
病名を告知された日に診察室で、主治医のセンセイが「骨の抗がん剤は、、、、白血病の次くらいに、、、キッツイんですよ…」っておっしゃられたあの瞬間。
相当な覚悟をもっていたので、涙はとくに出ませんでしたが、ニガイもの食べてしまったような、センセイの嘆くようなあの表情は、
多分一生忘れません。
「Dr.(=専門家)がキッツイって言うなんて、マジなやつだなこれ」と、その日イチのショックでした。
抗がん剤治療についてザックリは予習していたのですが、
「そんなに強いヤツは使わないのだろう、骨だし。」と勝手に思い込んでいました。
残念ながら、間違ってました。
完全に、予習漏れでした。
「骨だからこそ強いの使う」
という説明。
想定外だったから、
ショックだったんだ、と反省。
何事も、あらかじめ知っておくと、
あまりビビらない。
だから、患者も常に、
予習と勉強は必要だと、
わたしは思う。
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抗がん剤治療の概要は、
かなり多くの情報がインターネットにあるので、だいたいみなさんのイメージ通りかと思います。なので治療詳細はとりあえず省略しますが、
ここで、多くの人に伝えたいことがあります。
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すでに知っている方もいるとは思いますが、まだまだ知られていない大事な情報があります。
抗がん剤治療と妊孕性(にんようせい)の問題
です。
妊孕性とは、「妊娠する力」のことです。
がん治療によって、妊孕性が低下したり、失うことがある
ということは、まだあまり知られていないのではないでしょうか?
そして、これは、男性も。
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例えばわたしと同じような抗がん剤治療を受けた身体で、
将来、妊娠できる可能性は、
女性が6〜7割、男性が2割。
だそうです。
(なぜか女性の方が妊孕性が高い。)
ですが、現代は医療が進んでいるおかげで、妊孕性を残す方法もあります。(卵子・精子凍結保存など)
ここで注意して頂きたいのは、方法はあっても、必ずしも100%ではないということ。
簡単に言うと、
「卵子凍結保存したから、治ったら必ず妊娠できる〜♪」 と言うわけではない、ということ。その他、社会的な意味でも論議されているそうです。(以下リンク参照)
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将来、妊娠を強く望んでいる人にとっては、とくに悩ましい決断になります。
(わたしはいま、ちょうど妊娠適齢期なので、この問題は、Dr.たちから特に心配されました。)
調べればわかると思いますが、本当に複雑な問題なので、簡単に決められないんです。でも、抗がん剤投与の前に決めなくてはならない。急いで決めないと、そもそもの命に関わる。ゆっくり考えている暇はほとんど無いのです。
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なので、
「そんなときに、そんなことも考えなきゃいけないんだ」
と、少しでも認知度を上げ、苦しい思いをする人が少しでも減るといいなぁと、強く、願います。
注)このBlogは、「とある患者のとある話」です。記載情報にまつわる内容は必ずしも全ての患者さんに当てはまることはなく、専門性や信用性に欠けます。的確な判断や正しい情報は、主治医や各医療専門機関にご相談・お問い合わせをお願いします。
photo by 酒井駒子 「よるくま」
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